2016年4月2日土曜日

Bajrangi Bhaijaan -- その 4

Bajrangi Bhaijaan の素晴らしいところは、多くの善人が出てくること。
口の利けない少女ムンニ、本名シャヒダ(ハルシャーリ・マルホートラ)をパキスタンの両親の元に送り届けようと決意したバジャランギ、本名パワン(サルマン・カーン)は、様々な人の助けを得ながら、少女と旅する。

まずは、印パ国境。
国境を越えさせる業者がいる。(本当に?)
国境のフェンスの下にトンネルが掘られている。
トンネルをくぐって国境を越えたパワンとムンニ。
パキスタンの国境警備隊が巡回してくるというのに、パワンは逃げようとしない。

パワンは猿の顔をした神様バジャラング・バリ(ハヌマーン)の敬虔な信者。
戒律によって嘘はつけない。
国境警備隊に本当のことを打ち明ける。
「この子を両親の元に送り届けるためにインドから来ました」
「私はバジャラング・バリに誓いました。この子を必ず両親の下に送り届けます」
国境警備隊の隊長は言う。
「お前がたとえパスポートとビザを持っていたとしても、ここを通すわけにはいかない」
「誓います。この子の親が見つかったら、私はすぐにインドに帰ります」

国境警備隊の隊長も善人。
「我々は巡回して 10 分後に戻ってくる。それまでに、進むなり戻るなり、勝手にしろ。
今度見つけたら、射殺する」

10 分後、パワンとムンニは、まだ同じ場所にいる。
「私はバジャラング・バリの信者です。隠し事はできません。許可してください」
「チャンスを与えたはずだ」
「それは許可ではありません。隠し事です」

隊長が言う。
「行け」
「行っていいんですか」
「ああ、行け。お前が本当にバジャラング・バリの信者なら必ず戻って来い」

こうして、パキスタンに入国したパワンとムンニ。
街の警官にも本当のことを言うものだから、インドのスパイとして捕まってしまう。
本当のことを言っちゃだめ、と首を横に振るムンニの仕草がかわいい。

インドのスパイが捕まったと聞いた地元のジャーナリスト、チャンドラ・ナワブ(ナワズディン・シディッキ)は、取材に急行。

 

警察署にあったカレンダーの写真を見て、ムンニが反応(かわいい)。
写真を見て、自分の家を思い出したようだ。
「ここがムンニの家です」とパワン。
しかし、警官は相手にしない。
ムンニに、「なぜ、しゃべれないんだ。舌がないのか」と詰め寄る。
それにパワンが激怒。
警官をやっつけて 2 人は逃げ出し、走っていたバスに乗り込む。
2 人を追いかけて、チャンドラ・ナワブもバスに。

バスの車掌に、カレンダーの写真を見せて「ここがどこか知りませんか」。
これまでのいきさつを話すパワン。
自分が国境のフェンスを越えて密入国したこと。
国境警備隊に許可をもらったこと。
少女を両親の元に送り届けたいこと。
「それでインドからパキスタンに来たのですか」と車掌。
そして、「素晴らしい、両方の国に あなたのような人がもっといればと思います」と車掌はパワンに協力。乗客に「どなたか、ここをご存知ありませんか」
車掌も、乗客も善人ばかり。警察のチェックも、乗客の協力で逃れることに成功する。
映画の世界だけど、こういう世界が実現してほしいねぇ。

ジャーナリストのチャンド・ナワブは、パワンがスパイでないことを知り、その後、2 人と行動を共にすることに。こうして、3 人の旅が始まる。
カレンダーの写真には山が写っている。
山岳地帯といえば、カシミール。

インド映画の素晴らしいところは、時間と空間の変化を音楽で表現するところ。
曲は Zindagi Kuch Toh Bata(人生よ、何か言ってくれ)。
色々な人に助けられながら、各地をめぐる様子がみごとに表現されている。


チャンドラ・ナワブは、パワンが少女を両親の元に送り届けようとしている話しをテレビ局に売り込もうとするが、どの局も相手にしない。
「憎しみを売るのは簡単だが、愛を売るのは、、、」とチャンドは溜息をつく。

そして、3 人は、どんな願いも叶うという聖地ハズラト・アミン・シャー廟に向かう。
しかし、このハズラト・アミン・シャー廟(Hazrat Amin Shah)、どこにあるのか調べてみたんだけど、結局どこにあるかは不明。カシミールに、下の画像に似た建物はあるようだけど、、、


3 人を追う警察は、チャンドラ・ナワブと一緒にいたカメラマンに電話をかけさせ、3 人がハズラト・アミン・シャー廟に向かったことを知る。インドのスパイとして追われる 3 人。間近に迫る警察。
さて、これからどうなるのか。
物語は、いよいよ、感動のクライマックスへ。
(続く)

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