村人もアーティシュ・カプールも、すっかり騙されます。アーティシュも、TMK の妻アーニャ(カトリーナ・カイフ)も熱演です。アーニャのぶりっ子振りは、天然かと思うくらいの名演技です。
撮影の振りがうまくいくかに思えたのですが、撮影用のフィルムが底をついてしまいます。
TMK は考えます。
「アーティシュは騙せても、付き人のバンティーは気付くだろう」
「ボス、どうします? 金は使い果たしてしまいました」
「あと 5-6 日撮影するには 50 - 60 万ルピー必要です」
その会話を、窓の下をたまたま通りがかった村人の 1 人が聞きます。
今回の映画の撮影は、村の希望です。
観光客が来て、村が賑わえば、村も豊かになります。
映画の撮影が中止になるかもしれないと聞いて村人は驚き、TMK を探します。
一方、TMK は撮影用のフィルムを買う金を調達するために村の銀行に忍び込みます。
そして、銀行から出てきたところで、TMK を探しに来た村人と鉢合わせ。
大勢の村人を見て TMK は盗みがばれたと思い、その場から逃げ出します。
「監督さん、待ってください」と村人は追いかけます。
TMK が逃げて行く先は、首なし幽霊が出ると村人が怖れている密林です。
「監督さん、その道を進んではいけません。殺されます」と村人は TMK たちを止めようと追いかけます。
「聞きました? 俺たちを殺す気です。逃げましょう!」と TMK たちは、どんどん密林の奥へ走っていきます。その後を、村人は追いかけます。
そして、密林の奥で、首なし幽霊が現れます。
「首なし幽霊だ!」
「逃げろ!」
村人も TMK たちも、一斉に逃げ出します。
しかし、TMK は木の枝で頭を強く打ち、方向感覚をなくして、幽霊の方に向かって走り出します。
「見ろ、監督が幽霊の方に走っていくぞ」
「監督は我々のために、幽霊と戦うつもりだ」
「我々も監督を助けなければ」
村人も TMK を追って、幽霊の方に走り出します。
大勢の村人が走ってくるのを見て、幽霊は逃げていきます。
幽霊の逃げた先は、密林の中のマリファナの栽培地。
村から誘拐してきた子供たちを、強制的に働かせていたのです。
村人は TMK に感謝します。
そして、金の包みを TMK に手渡します。
「あなた方にお金が必要なことは聞きました。ですので 可能な限り集めました。50 - 60 万ルピーあるはずです。映画の撮影に役立ててください。銀行が開いたら、もっと多くのお金を用意できます」
コメディーの基本は、泣き笑いです。このシーン、じーんとくるシーンです。
TMK は、村人の純朴な行動に心を打たれ、今回の仕事の分け前の一部を村人に分け与えることを決意します。そして、本気で映画を撮り始めます。
撮影の進み具合は、この曲 Bade Dilwala (バレディルワラ)で表現されています。
歌もダンスも最高です。
Bade Dilwala は、直訳すると「大きい心」なのですが、どうもしっくり来ません。
たとえば、後で、TMK が「俺は誓った、村人のために宝物の一部を置いていくと」と言うと、子分たちが「Bade Dilwala」と言います。
この場合は、「太っ腹」という訳がピッタリですが、上の曲の歌詞ではどうでしょう。
どうも、しっくりと来る訳が見つかりません。
この曲の歌詞の訳は、明日公開します(多分)。
では、今日はここまで。
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