香も買うからと言って、若干値切らせてもらった。レンタル ビデオ屋で、日本語字幕付きを 1 回 300 円くらいでレンタルできるようになるか、格安でネットで見られるようになれば理想的! 日本語字幕だからと言って DVD に 2000円も出す気はないし、ネットは英語字幕しかないし、日本のインド映画視聴環境は最悪だ。これでは、インド映画が流行るわけがない。
付いている字幕は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語の 6 言語。
当然のことながら、日本語字幕は付いていないので、見てもさっぱり分からん。
これで 800円かよ! 普通なら、そう言うところだが、私の場合、日本語字幕の作成も楽しみの 1 つだから、あえて文句は言わない。
日本語字幕の作成方法
私は、私なりの方法で日本語字幕 DVD を作っている。以下は、その作成方法だ。
- DVD の中身をハードディスクにコピーする。
インド映画の DVD の場合、日本映画やアメリカ映画のような姑息なコピー プロテクトがかかっていないことが多い(今まで、コピー プロテクトがかかっている DVD に出会ったことがない)。買ってきた DVD にも「コピーは個人使用目的だけにしてね!」という意味の英語が書いてある。
たとえコピー プロテクトがかかっていても、俺は、英語の分からない日本人が英語字幕を自力で日本語に翻訳し、自分一人で鑑賞する目的でコピー(リッピング)するのは、ユーザとしての当然の権利だと考えている。文句があるなら、日本語字幕付き DVD を 800 円で売りやがれ!
- SubRip という字幕抽出ソフトを使って、英語字幕(srt)を抽出する。
SubRip は、ハードディスクにコピーした VOB ファイルから字幕を抽出してくれる優れもののソフトだ。
- VobEdit という VOB ファイル編集ソフトを使って、VOB ファイルから映像ファイル(m2v)、音声ファイル(ac3)、字幕ファイル(sup)を抽出する。
VOB ファイルは、映像、音声、字幕などが統合されたファイルだ。これをバラして、字幕を入れ替えて再統合すると、日本語字幕付き DVD になる。
- AviUtl という AVI ファイル編集ソフトを使って、映像ファイルと音声ファイルから AVI ファイルを作成する。
AVI ファイルを作成するのは、同じ台詞を繰り返し聞いたり、字幕の微妙なタイミングを調整するためである。字幕ファイルを翻訳して入れ替えるだけなら、AVI ファイルを作る必要はない。
AviUtl に 映像ファイルを読み込むには、MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In が必要。
音声ファイルを読み込むには、xrecode II というソフトを使って ac3 ファイルを mp3 に変換し、それを AviUtl に読み込む(DirectShow File Reader プラグインを使用)。
AviUtil から Xvid で吐き出すとファイル サイズも小さくなり、後の取り扱いがラクチン。
XMedia Recode というソフトを使って AVI ファイルに変換することもできる。映像を加工しないで、変換だけを行うなら、こちらを使う方が簡単だ。
- 手順 2 で抽出した字幕ファイル(srt)を、AegiSub という字幕編集ソフトで開く。
動画ファイルとして、手順 4 で作成した AVI ファイルを読み込む。
そして、必死で翻訳する。結構楽しいから、やってみな。
Google の翻訳者ツールキット、まだ一度も使ったことはないが、一度試してみたいと思っている。翻訳メモリや用語集など、プロ用翻訳ツールが使えるかもしれない。
AegiSub の良いところは、音声波形を見ながら、字幕の表示タイミングを調整できるところ。
また、英語字幕は 1 回の字幕表示に 2 人分の台詞が表示されたり、台詞の途中で次の字幕に変わったりと、日本語字幕とは異なる台詞の切り方を行っている。これを修正して、完璧な、自分お気に入りの字幕を作成するには、このソフトが欠かせない。
翻訳が完了したら、ファイル拡張子 srt と指定してファイルを保存する。拡張子を指定しないと、自動的に ASS 形式で保存されるが、拡張子 srt を指定すると、きちんと SRT 形式で保存してくれる。
- SubtitleCreator というソフトで、翻訳済 SRT ファイルを、SUP 形式に変換する。
SubtitleCreator も優れもので、単なる中揃えだけでなく、テキストを左揃えにして全体を左右中心に配置するといった日本語字幕特有の行揃えもできる。歌詞は、行を千鳥に配置するなど、日本語字幕らしい世界に類を見ない繊細な行揃えも、やってできないことはないので、重宝している。
このソフトを使って SUP 形式で字幕ファイルを吐き出す。
- DVDAuthorGUI というソフトを使って、手順 3 で抽出した映像ファイルと音声ファイル、および手順 6 で作成した翻訳済 SUP ファイルから VOB ファイルを作成(オーサリング)する。
DVD メニューを追加して、オリジナル DVD を作成することもできる。元の DVD メニューを生かしたい場合は、手順 1 でコピーした VOB ファイルを、ここでできた VOB ファイルに差し替えてやればよい。
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