ジョーダは、ベッドの上で膝を抱えて身を固くしている。
ジャラルディンが傍らに腰を下ろし、ジョーダに触れようとすると、ジョーダは避けようとする。
「この結婚が気に入らないのか」とジャラルディン。
黙ったまま、何も答えないジョーダ。ジャラルディンは言う。
「イスラムには、女性にも平等に、離婚する権利がある。
この結婚を望まないのなら、"クーラ" を選択して自由になるとよい。
あなたの権利だ」
"クーラ" とは、イスラム法典で認められている女性からの離婚。
この結婚が嫌なら、離婚することもできると言うのだ。
ジョーダが口を開く。
「私の条件を受け入れてくださって感謝しています。
しかし、なぜ心が晴れないのか、自分でも分かりません。
宗教と文化の違いが、大き過ぎるからかもしれません。
私は、この結婚を承諾しました。
しかし、私の心は、あなたに近付くのを拒んでいます」
「あなたの気持ちは理解できる。
無理強いはしない。
あなたの心が許してくれるまで、待つことにしよう」
そう言って、ジャラルディンはジョーダの寝室を後にする。
ジャラルディン、何と、いい奴なんだ!
ジョーダはムガルの宮殿(アーグラ城)に入る。そこで、ジャラルディンの実の母親ハミーダ バーヌ ベーガムと、ジャラルディンの乳母マーハム アンガーを紹介される。
ハミーダ バーヌ ベーガムは、ジョーダに言う。
「マーハム アンガーは特別な人。
私が離れていた 15 年間、彼女がジャラールを育てました。
ジャラールは 私の言葉を無視しても、彼女の言葉には従います」
ムガルの実権は、乳母マーハム アンガーが握っていたのだ。
写真下、左からジョーダ、ハミーダ(実母)、マーハム(乳母)。
ジョーダ、可哀そう。ハミーダ、人が良さそう。マーハム、怖そう。
ジョーダは、宮殿の後宮に入り、祈りの部屋に小さなクリシュナ寺院を作る。
宮殿では、最高会議(正式名称が分からん!)が行われている。
「シャリフディンは、あなたがラジプートの姫と結婚したことを快く思っていません。
この結婚がムガルの滅亡を招くとまで言っています!」
イスラム法学者が発言する。
「無視できないのは、この城にヒンズー寺院を作ったことです。
皇后のために、イスラムの伝統が変更されるようなことがあってはなりません」
そう言うか言い終わらないうちに、遠くからジョーダの歌声が聞こえてくる。
クリシュナ神を称える祈りの歌「Man Mohana」(心の神)だ。
ムガルの中にも反対の声は強い。難しい舵取りを迫られるジャラルディン。しかし、ジョーダに対しては、あくまで礼儀正しい。
ジョーダの額にビンディー(赤い印)を付けるジャラルディン。
女神のような、美し過ぎるジョーダ。これでは、男なら、何も言えるはずがない。
ジャラルディンも、俺も、完全にジョーダに惚れている。
台詞がほとんどないシーン。2 人の演技力。なかなか、やるものだ。
ここまでの上映時間、1 時間20分。話しが、ようやく面白くなってきた。
しかし、翻訳は、なかなか進まない。
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