「そんなことをしたら著作権法違反だ!」という声も聞く。
著作権侵害は親告罪である。著作権者が「お恐れながら」と訴え出ない限り、刑事責任が問われることはない。しかし、違法状態は避けなければならないので、インド映画に字幕を付け、それを友人に見せる行為が合法か違法かを考えてみることにする。
著作権法については ここに詳しい説明 があるが、合法といえるのは次のようなケースである。
- 自分が買った DVD を友人に貸す。
不特定多数に貸すと違法だが、特定少数に貸すのは合法。 料金を取って貸しても、貸し出し先が特定少数の場合は合法だ。 - 自分が買った DVD を他人に売る。
中古映画 DVD 市場が存在するので、見終わった DVD を売って良いのは当たり前。2000円で買った DVD を 2000円で売れば、無料で映画を見ることができる。できるだけ多くの人で映画サークルを作り、順に DVD を売って行けば、1 人 1 人は安く映画を見ることができる。これ、合法。 - 自分が買った DVD をコピーする。
コピー プロテクトを意図的に外すと違法。外さなければ合法。インド映画 DVD の多くは、コピー プロテクトはかかっていない。 - 人から借りた DVD をコピーする。
日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合によると、これも合法だ。個人的に楽しむためのコピーなら、レンタル ショップで借りた DVD のコピーも OK とのことだ。 - コピーした DVD を人に貸す。
個人で使用するためにコピーした DVD を、特定少数に貸すのは合法と思われる。最初から貸し出す目的でコピーした場合は、「私的使用目的の複製」に当たらないので、違法の可能性が高い。
違法ダウンロード
ネット上には、多くのインド映画がアップロードされている。1 本丸々アップロードされていることもある。これをダウンロードすることは違法なのだろうか?ダウンロードせずに再生して見るだけなら完全に合法だが、日本語字幕のインド映画がアップロードされていることはまずない。日本語字幕のインド映画を見ようと思ったら、ダウンロードして自分で日本語字幕を付けるという作業が必要になる。
違法ダウンロードとは、違法にアップロードされた映像や音楽を、違法コンテンツと知りながらダウンロードする行為をいう。つまり、違法と認識せずにダウンロードした場合は、違法ダウンロードには当たらない。
そこで私は、ネットからダウンロードするときには、合法コンテンツだと信じてダウンロードするようにしている。アップロードした人は、インド映画の著作権者か、著作権者の承諾を得た人に違いないと信じてダウンロードするわけだ。
YouTube などの動画サイトには、著作権侵害などの不正行為を報告し、削除を求めるシステムが備わっている。アップロードから 1 年以上を経過している場合は、旧作品のアップロードをプロモーションと位置付けて、著作権者が黙認している可能性は十分にある。
つまり、YouTube などにアップロードされているインド映画は、直ちに違法コンテンツとは判断できず、合法と信じてダウンロードすることに何ら問題はないと思われる。
もちろん、ダウンロードしたインド映画に日本語字幕を付けて個人で楽しんだり、特定少数の友人に見せるのも合法だ。
こんにちは
返信削除学生のMと申します。
インド映画大好きです。
字幕付きで友達に渡してるなんて感動しました。私も見たい。