2014年4月23日水曜日

『Chennai Express』 (チェンナイ急行)-- その 3

ミーナの父親の車を奪ってコンバン村を脱出したラフールとミーナ。
車が故障したり、故障したその車が川に沈んでしまったり、
喧嘩してお互いに別の道を行こうとしたり、、、、


しかし、運命の神は再び 2 人を結びつける。
2 人でたどり着いた村は、ビダンバ村。
村では結婚式が行われている。

ミーナが村人と何やら話し、ラフールを見る。
この前は、首を縦に振ってひどい目に会ったラフール。
二度と首を縦に振るまいと決めている。
首を横に振ると、それを見た村人はにこやかに笑っている。

またミーナが村人に何やら話し、ラフールを見る。
今度はラフール、首をぐるぐる回す。
すると、村人がラフールのところに集まり、ラフールを担ぎ上げて家に運び込む。

「何がどうなっているんだ?」
「駆け落ちしてきたと言ったの」とミーナ。
「あなたは私を置き去りにして、行くはずがないと言ったの」
ラフールが首を横に振ったときだ。
「それから、あなたが旅に疲れて、めまいがしていると言ったの」

こうして、村人に受け入れられた 2 人。
翌日、新婚夫婦のための儀式が行われる。
村の新婚夫婦に加えて、ラフールとミーナの 2 人も儀式に参加することに。
儀式というのは、新郎が新婦を腕に抱えて、寺院まで 300 段の階段を上がるというもの。


途中で降ろすことなく寺院まで妻を運んだら、夫婦の絆が深まると信じられている。
ラフールは、ミーナを寺院まで運ぶ。
村人は言う。「ミーナ、彼は生涯、あなたを守るだろう」

儀式の締めくくりとして、結婚の印であるクムクム(赤い粉)をラフールがミーナの頭に付ける。日本でいえば、三々九度の杯を交わしたようなものだ。こんな状況になれば、ミーナだけじゃなく、女性なら誰でも心が熱くなるよね。


そして、「Titli」(ティトリ:蝶)が流れる。美しい曲だ。特に、歌詞が素晴らしい。


Ban Ke Titli Dil Uda Uda Uda Hai Kahin Door
ばん け~ てぃとぅり~ でぃる うだ うだ うだ へ~ かひん ど~る
私の心は 蝶のように飛んでいく

Chal Ke Khushboo Se Juda Juda Juda Hai Kahin Door
ちゃる け~ くしゅぶ~ せ じゅら じゅら じゅら へ~ かひん ど~る
私の心は 遠くの香りに舞い降りる

Haadse Yeh Kaise, Ansune Se Jaise
は~どせ いぇ けいせ あ~んすね せ じぇ~いせ
こんなふうに 光を感じたのは初めて

Choome Andheron Ko, Koi Noor
ちょ~め あんへ~ろん こ こい ぬ~る
暗闇が光に口付けされたみたい

Ban Ke Titli Dil Uda Uda Uda Hai Kahin Door
ばん け~ てぃとぅり~ でぃる うだ うだ うだ へ~ かひん ど~る
私の心は 蝶のように飛んでいく

好きな曲なので、機会があればカラオケ動画でも作ってみたい。
さて物語の続きだが、この曲を境に 2 人はてっきり愛し合うことになると思ったが、見事に裏切られた。ラフールは、村人に何も告げずに村を出ると言い出す。ミーナが難色を示すと、ラフールが言い放つ。

「そうか、なるほど。君は僕の妻を演じ始めてから、それを楽しんできたんだ。いいか、君の頭にクムクムを付けたからといって、本当に結婚したわけじゃない」
何と、ひどいことを言う奴だ。

ラフールは、ミーナを残して村を出てしまったものの、若干後悔の念も。
やはりミーナのことが気になり、村に戻ることに。

シーン変わって、ラフールの勝手な行動に愕然としたミーナが柱に寄りかかって座っている。
そこへラフールが戻ってくる。
「帰ってきたの」、そう言ってミーナが振り返ると!


2 人はタンガバリに捕まってしまうが、、、
DVD 買って見ましょう! 絶対に面白い!
アクション コメディーの真骨頂、笑えるシーンがそこら中に散りばめられている。

タンガバリが鎌を持ってラフールに襲い掛かろうとしたそのとき、村人が助けに入る。
逃げろ! 村人が車のキーをラフールに投げる。
しかし、ミーナは車とは違う方向に走っていく。
ミーナは、ラフールの祖父の遺灰が入った壷を取りにいったのだ。

タンガバリから逃げることに成功した 2 人。
ラフールの祖父の遺灰をラーメーシュワラムの海にまきにいくことに。
ラフールの気持ちにも変化が。

ラーメーシュワラムへの車の旅。流れる曲は、前回紹介した「Kashmir Main Tu Kanyakumari」(カシミールは私、あなたはカンヤークマリ)。


この曲も、本当にいい曲だ。歌詞が面白い。DVD の英訳は、かなり意訳してあったので、できるだけ直訳調の英訳を探し出して、自分なりに日本語に訳してみたのが下だ。

時々 2 つの道は並んで走る
まるでゴムでくっついているように

時々災いが倍になる
2 人で歩くと災いも半分に

あなたの私、私のあなた、2 人の物語は変化にあふれてる
2 人の物語は 時々停止する

カシミールは私、あなたはカンヤークマリ
北の端と南の端が一緒になった

カシミールはあなた、私はカンヤークマリ
どんなときも 2 人はパートナー

こうして、2 人は聖地ラーメーシュワラムに着く。
祖父の遺灰をまくラフール。


40 歳にもなって人生の目的も、本当の愛も知らなかったラフールの心に変化が。
物語は、いよいよクライマックスへ。
(続く)

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