2014年9月26日金曜日

Thanks Maa(お母さん、ありがとう) -- プロローグ

Thanks Maa、英語字幕の位置合わせを一日がかり。
普通は合わないんだよ、YouTube の動画と、字幕サイトにアップされている SRT 字幕。

「キャ」 は「What」の意味だから、この字幕はこの台詞に対応すると、、、、
んなことを考えながら、音声と字幕を対応付けていく。
YouTube から DL した動画と、何かわからない字幕サイトから DL した字幕では、合うわけがない。

みんな知ってる? YouTube から動画を DL するなら Craving Explorer で決まり。
何しろ一発で AVI 形式で保存できるのだから、面倒な変換ツールは不要。

AVI 形式の動画と、SRT 形式の字幕があれば、Aegisub を使って字幕表示タイミングの調整。

字幕の表示タイミングを調整しながら、英語字幕で Thanks Maa を観賞。
素晴らしい! 理解度 30%。評価は S

ただし、この字幕、かなり粗い。
3 秒ほど話しているのに、たったの 5 ワード? それは、ないだろう。

2 時間の映画で 4579 ワードは少なすぎる。かなり、はしょった英語字幕。
う~む、なんか肝心のところが抜けている。

「チャロー! チャロ!」と言って、子供たちを追い返した大人が、追い返した後に何かつぶやくのだが、おいおい、字幕が表示されへんやんけ!
何か、重要なことを言っているに違いない!!!!!

ラストシーンもそう。
「現実はそんなに甘くはないんだ」とか何とか言ってるのか?
何を言っているんだ!!!!!
ラストのセリフが分からんと、欲求不満で寝られんじゃないか!!!

D さんに教えてもらった字幕。不完全な字幕。
無いよりは遥かにマシだが、これは神が与えてくださった試練に違いない。
お~し、やってやろうやないか。
ヒンディー語を訳してやる。明日から、毎日、あのカレー屋通いだ。

-----------------------------------

この映画の最後に表示されるメッセージを紹介しておく。

While you were watching this film more than 11 unfortunate kids have been left abandoned somewhere in India.
あなたが、この映画を見ている間にも、インドでは 11 人以上の子供が捨てられています。

According to an unofficial estimate 270 kids are left abandaned everyday in just various hospitals of India.
公式の調査ではありませんが、インドでは毎日 270 人の子供が病院に置き去りにされます。

Let us give every kids a legitimate chance to say Thanks Maa.
すべての子供が、「お母さん、ありがとう」と言える社会を作りましょう。

------------------------------------

これほど重いテーマの映画を救っているのは、この映画に登場する子供たちだ。

というわけで、次のターゲットは Thanks Maa に決定。
4579 ワード、プロの翻訳者なら 1 日で訳してしまうのだろうか。
私は、、、、 ????

2014年9月25日木曜日

「Ram-Leela」(ラームリーラ) -- 字幕完成

長らくお待たせしました。Ram-Leela がようやく公開レベルに達したので、字幕倉庫に放り込んでおいた。
長くかかり過ぎて、すっかり疲れたというか、見飽きたというか、この映画を冷静に判断できなくなってしまった。

ベトベトの恋愛映画が好きな人なら気に入るかもしれないが、自分には甘い甘いケーキを食わされたような気がして、最終評価は C となってしまった。

バンサーリ監督には大変失礼だとは思うが、映像を消し、音声と字幕だけをオンにして見ると、そこそこ良い映画のように思えてくる。映像の敗北といえるのではないだろうか。

なお、ラーム役のランビール・シンには、次回作を期待したい。
インド映画は、スターの高齢化が進んでいて、新人が出てきにくくなっている。
それにつれて、映画の制作費も上昇傾向。
シャールク・カーンやサルマン・カーンなどのスーパースターもいいが、多くの新人が活躍する活気ある映画界であり続けてほしいものだ。

2014年9月22日月曜日

「Thanks Maa」(お母さん、ありがとう) -- 見た! よかった!

YouTube にアップされていた Thanks Maa を見た。
字幕なし。ヒンディー語が分かるわけもなく、理解度は 5%程度。
それでも、よかった。メチャ、よかった!!



ストリート チルドレンが捨てられた赤ん坊を見つけ、その子の命を助けようと母親を探すというストーリー。雰囲気は、下のトレーラーを見て欲しい。


歌もダンスもない。ストーリー重視の日本人好みの映画だ。
貧困問題を表に出しただけの、お定まりのヒューマニズム映画ではない。

しかし、ネット上を方々探したが、英語字幕が見つからない。
DVD は手に入るだろうか。
映画の評価は高いようだが、インドではヒットしたのだろうか。

IMDb によると、2009年の映画のようだ

DVD が入手できたら、多くの人にぜひ紹介したい。

チャロー! この映画には「チャロー」という言葉が頻繁に出てくる。
「出て行け」という意味だ。
赤ん坊を抱えた子供たちは、大人に助けを求めるが、多くの大人たちは「チャロー」と言って子供たちを追い払う。罪悪感を感じながらも、子供たちを無視する大人もいる。

子供たちの目を通して、大人の世界が描かれている。
見る者の心が揺さぶられる感動の映画だ。

日本で公開すれば、必ずヒットする。
間違いない。

2014年9月19日金曜日

「Ram-Leela」(ラームリーラ) -- なぜ面白くないのか

この映画がなぜ面白く感じられないのか、やっとわかった!

リーラ役のディーピカ・パドコーンが少しも輝いていないのだ。
「Om Shanti Om」(オーム・シャンティー・オーム)や「Chennai Express」(チェンナイ急行)であれほど輝いていたのに。

インド映画では女性の美しさの形容に「月のような」という表現が頻繁に出てくるが、ティーピカ・パドコーンは、まさに月のような女性だといえる。
「Om Shanti Om」も「Chennai Express」も、シャールク・カーンとの共演。
自分では光を放たないが、シャールク・カーンの光に照らされて美しく輝いていたのだ。

ラーム役のランビール・シンに、ディーピカを輝かせる力がなかったということ。
この点に気が付くまで、ずいぶんかかってしまった。

せっかくここまで来たのだから、頑張って字幕を完成させよう。
あと一歩だ。

2014年9月2日火曜日

「Ram-Leela」(ラームリーラ) -- あと 2 キロ

久しぶりに、本当に久しぶりに Lam-Leela の字幕をいじった。

翻訳は一通り終わっている。
後は、映画を見ながら、訳文の調整と、字幕の表示タイミングの修正をすれば完成。
4-5 日もあればできてしまう程度の作業量なのに、2 カ月も放ったらかし。

インド映画が嫌いになったわけではない。
時間がなかったわけでもない。
しかし、Lam-Leela の作業を続ける気になれなかった。

Lam-Leela の面白さがわからない。
いい映画かもしれない。しかし、この映画のために、頑張ってみようという気になれない。

挫折して、次の映画に取り掛かろうかとも思ったが、さすがにここで挫折するのは悔しい。
マラソンで言えば、40 キロ地点を通過し、あと 2 キロだ。

もちろん、今までに挫折した映画はある。
1981 年版の Umrao Jaan だ。主人公のウムラオは詩が得意で映画の中に先生から詩を習う場面がある。ウムラオの詩を先生が修正する。すごく良くなった、、、こんな場面。
私に、そんな詩は訳せない。だから挫折。翻訳は保留。いつか、この難関を突破してやろうと思っている。しかし、今回の Ram-Leela は違う。難関も何もない。やっていて面白くないのだ。

インド映画の字幕翻訳は 20 本前後やったが、こんな経験は初めてだ。
夏に雨が多かったからだろうか。それともアルコール性痴呆症か。
あと 2 キロ。何日かかることか。