夏にはできるはずが、4 か月遅れの完成。
ここで公開してるので、興味ある人はどうぞ。
日本語字幕で見た Haider、良かった!
評価は、最高級の S!
歌や踊りを楽しむ映画じゃないから、インド映画らしくないかもしれない。
だからこそ、日本で公開すればヒットするのではないかと思う。
前半はカシミールの悲劇。
様々な武装勢力を強権で鎮圧するインド軍。
インド軍に与えられた特権。軍事政権下のカシミール。
令状なしの逮捕など日常茶飯。
軍に逮捕されて、そのまま行方不明になってしまうことも日常茶飯。
この映画は、訴える。カシミールの人々に人権はない。
後半は、ハムレットをベースにしたストーリー。
ただし、解釈は異なる。
兄殺しの弟が、祈りながら自分の罪を告白する場面。
ハイデルは銃を持って真後ろに立つ。
しかし、引き金を引かない。
祈りの途中で殺したら天国に行ってしまう。
自分の父親を殺した罪人を天国には行かせない。
だから引き金を引かなかった。
これ、ムスリムの理屈かもしれないが、原作より説得力がある。
この映画、始めてみたら何気なく通り過ぎてしまいそうなところに、様々な仕掛けがしてある。
二回目に見ると、そこに気が付いて、また面白い。二回目は一回目以上に楽しめる。
この監督、只者じゃない。
この映画をこれほど魅力的にしているのは、魔性の女ガザラ・ミール役を演じているタブーの演技力だ。
ガザラ(タブー) モデルは、ハムレットの母ガートルード。 弱き者、汝の名は女なり。難しい役だが見事に演じている。 妖艶な美しさが印象に残る。本当に夫を殺したのか? 謎だ。こんな美しい人が、罪を犯すはずがない。 |
ハイデル役のシャーヒド・カプールも適役だ。
ハイデル(シャーヒド・カプール) 父が軍に逮捕されたまま、行方不明に。 父を探すうちに、弟に殺されたと聞く。 あの有名な台詞「To be or not to be」も出てくる。 |
一回目見たときはさほど印象に残らないが、二回目以降はすごい存在感で迫ってくるのが、ハイデルの父と同じ収容所に入れられていたというローダール。
| ローダール(イルファン・カーン) ハイデルの父親の亡霊的存在。 ハイデルに父の復讐をするよう迫る。 |
この映画、日本でも公開してほしいなぁ~
日本語版 DVD を出せばいいのに。
ごく一部の人が見て、カシミールって本当にこんな所? と思ってくれるだけでも、この映画の価値がある。
日本語字幕付けたインド映画を YouTube にアップロードしたら違法だし、、、、あ~あ、もったいない。せっかく日本語字幕を作っても、誰の役にも立たないとは、、、、
許されるのなら、この映画、日本語字幕付きでいつでもタダで公開するぞ!
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