2012年8月2日木曜日

Teri Meri (あなたと私の)-- Bodyguard (ボディーガード)

頭にこびりついて離れない曲がある。
2011年8月末に公開されたインド映画「Bodyguard」(ボディーガード)のテーマ曲「Teri Meri」(あなたと私の)だ。一度聴いたら、その旋律が耳に残る素晴らしい曲だ。


これほどの大ヒット曲を大多数の日本人が知らないのはもったいない。ブルース・リーが死んだとき、ほとんどの日本人が彼を知らなかったというが、なんかヘンだぞ日本人!
そこで、まだ完成していない「Delhi Belly」はいったん横へ置いておき、今回はこの曲の歌詞(俺様訳)を紹介する。

Teri Meri (あなたと私の)


Teri meri, meri teri prem kahani hai mushkil
てり めり めり てり ぷれーん かはに へー むしゅきる
Yours and mine, mine and yours, love story is difficult,
あなたと私の 私とあなたの 愛の物語は難しい

Do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

Ik ladka ik ladki ki yeh kahani hai nayi

いく らるかー いく らるきー き いぇー かはに へー ないー
This story of a girl and a boy is new,
男と女のこの物語は新しい

Do lafzon mein yeh bayan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't express it in two words..
とても言葉では言い表せない

Teri meri, meri teri prem kahani hai mushkil
てり めり めり てり ぷれーん かはに へー むしゅきる
Yours and mine, mine and yours, love story is difficult,
あなたと私の 私とあなたの 愛の物語は難しい

Do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない


Ik dooje se hue juda Jab ik dooje ke liye bane
いく どぅーじぇー せー ふえー じゅだ じゃぶ いく どーじぇー けー りえー ばね
Separated from each other when made for each other..
互いのためにしたことが互いを引き離す

Teri meri, meri teri prem kahani hai mushkil
てり めり めり てり ぷれーん かはに へー むしゅきる
Yours and mine, mine and yours, love story is difficult,
あなたと私の 私とあなたの 愛の物語は難しい

Do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない


Tumse dil jo lagaya toh jahaan maine paaya
とぅせ でぃる じょ らがやー と じゃはー めね ぱやー
When I loved you, I got the world,
あなたを愛するとき 世界は私のもの

Kabhi socha na tha yoon meelon door hoga saaya

かび そーちゃ な た えー めろ どぅーろが さやー
but never thought (even) your shadow will be miles away,
あなたの影が遠く離れるなど考えられない

Kyun khuda tune mujhe aisa khwaab dikhaya
きゅん くだー つね むじぇ あいさ かーぶ でぃかや
O god why you gave me such a dream,
神はなぜ こんな夢を見せるのか

Jab haqeeqat mein use todna tha

じゃぶ はきーく め うせ とだなー たー
when you had to break it in reality..
本当は成就できないのに

Ik dooje se hue judaa, jab ik dooje ke liye bane
いく どぅーじぇー せー ふえー じゅだ じゃぶ いく どーじぇー けー りえー ばね
Separated from each other when made for each other..
互いのためにしたことが互いを引き離す

Teri meri, meri teri prem kahani hai mushkil
てり めり めり てり ぷれーん かはに へー むしゅきる
Yours and mine, mine and yours, love story is difficult,
あなたと私の 私とあなたの 愛の物語は難しい

Do lafzon mein yeh Bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

Teri meri baaton ka har lamha sabse anjaana,
てり めり ばーとん かー はる らむはー さぶせー あんじゃーなー
Every moment of your and my talks is unknown to all else
あなたと私の会話は誰も知らない

do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye

どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

Har ehsaas mein tu hai har ik yaad mein tera afsaana
はる えーさーす め とぅー へー はる いく やーどぅ め てら あふさーなー
You're in every feeling, and your story in every memory
あなたへの思い 記憶に残るあなたとの物語

Do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

Sara din beet jaaye, Saari raat jagaye
さら でぃん びと じゃえー さり らーと じゃがえー
The entire day passes, all the night I am awake,
一日が過ぎても 一晩中眠れない

Bas khayal tumhara lamha lamha tadpaye
ばす かやーる とぅむはらー らむは らむは たるぱえー
Your thought troubles me day and night,
昼も夜も あなたのことが頭から離れない

Yeh tadap keh rahi hai mit jaaye faasle
いぇ たらぷ け らひ はい みと じゃや ふぁすれ
this longing is saying that the distances should go
この熱い思いが 距離を超えろと言う

Tere mere darmayaan hai Jo saare
てれ めれ だるめやね はい じょ さーれー
which exist between you and me..
あなたと私の間のできごと

Ik dooje se hue juda Jab ik dooje ke liye bane
いく どぅーじぇー せー ふえー じゅだ じゃぶ いく どーじぇー けー りえー ばね
Separated from each other when made for each other..
互いのためにしたことが互いを引き離す

Teri meri baaton ka har lamha sab se anjaana
てり めり ばーとん かー はる らむはー さぶせー あんじゃーなー
Every moment of your and my talks is unknown to all else
あなたと私の会話は誰も知らない

Do lafzon mein yeh Bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

Har ehsaas mein tu hai har ik yaad mein tera afsaana
へーれ えーさーす め とぅー へー はる いく やーど め てら あふさーなー
You're in every feeling, and your story in every memory
あなたへの思い 記憶に残るあなたとの物語

Do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

Teri meri, meri teri prem kahani hai mushkil
てり めり めり てり ぷれーん かはに へー むしゅきる
Yours and mine, mine and yours, love story is difficult,
あなたと私の 私とあなたの 愛の物語は難しい

Do lafzon mein yeh bayaan na ho paaye
どー らふぞーん め いぇー ばやー な ほ ぱえー
can't tell it in two words,
とても言葉では言い表せない

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インド映画『Bodyguard』(ボディーガード)-- あらすじと感想


2010 年の大ヒット作品『Dabangg』(ダバン)で主役を演じたサルマン・カーンの主演作と聞いて、若干期待しながら見た。
ただし、英語字幕だったため、細かなところまで十分に理解できているとは言い難い。

父親に無理やりボディーガードを付けられた娘のディブヤ、どこへでも付いてくるボディーガードのラブリー・シンがうっとうしくて仕方がない。自己防衛の一環として、朝の 4 時に起こされて、無理やりトレーニングまでさせられる始末。
「まるで拷問だわ。何とかしなきゃ」
そこで、チャヤという架空の女性に成りすまし、電話でラブリーを誘惑して自分から遠ざけようとする。チャヤに恋してしまう無垢なラブリー。
ディブヤも、全力で自分を守ってくれるラブリーが好きになってしまうが、既に父親は彼女の結婚をセットしているというお決まりのパターン。

ディブヤはラブリーを諦めさせるため、「自分と結婚したいなら 1 時間後に駅に来てくれ」と電話で言う。自分の警護を最優先に考えているラブリーが駅に行けないことを知りながら。

しかし、自分の娘とラブリー・シンが駆け落ちすると聞いた父親は、ラブリーを殺そうとするが、ディブヤは駆け落ちの相手が自分ではなく、チャヤという別の女性だと父親に告げ、ラブリーを駅へ行かすよう父親に頼む。

駅へ急ぐラブリー。駅にチャヤがいなければ、父親はラブリーを殺す気だ。いや、それ以前にラブリーは自ら命を絶ってしまうかもしれない。
そこで、ディブヤは自分の代わりにマーヤを駅に向かわせる。
駅でマーヤを見たラブリーは、チャヤが実はマーヤだったと思い込み、2 人は結婚する。
マーヤは子供を出産し、間もなく死んでしまう。
その後、父親の希望もあってラブリーとディブヤが結ばれる。

以上が簡単なあらすじだが、自分の代わりにマーヤを駅に向かわせ、マーヤとラブリーの間に子供ができるという設定は、どうも後味が悪い。そのように描きたいなら、マーヤという女性をもう少し丁寧に扱うべきだが、マーヤの心理描写はほとんど行われていない。

前半に下らないギャグが散りばめられているが、サルマン・カーンが、軽薄な 3 枚目を演じるのは無理。高倉健や三船敏郎がフーテンの寅さんを演じるようなもの。
無敵の硬派のボディーガードと 3 枚目的な側面とのギャップの面白さを狙ったのだろうが、正直、これがこの映画をつまらないものにしている。
これに輪をかけてつまらないのが、アクションシーン。CG や特撮で何でもできるからと言って、やり過ぎると、見る気もしないものが出来上がる。

字幕を翻訳する気にもならない映画だが、素晴らしい面もいくつかある。
特に、ディブヤ役のカリーナー・カプールが素晴らしい。
さすがに大女優というだけの名演技を見せてくれる。
ボディーガードのラブリーを愛しているものの、ラブリーが愛しているのは、自分ではなく、自分が作り出した架空の女性チャヤで、カリーナはその複雑な悩みを上手に表現している。
この映画では、カリーナーのみが輝いている。本来なら C 級作品が B 級に踏みとどまったのは、彼女のお蔭と言える。

印象に残るシーンは、ラブリーがチャヤに会いに出かけるシーンだ。
ディブヤは、ラブリーとチャヤの関係を終わらせるために、チャヤに成りすましてラブリーを公園に誘い出す。
「絶対にディブヤを連れて来ないで」
電話でそう言っておいて、自分もついて行き、それを口実に絶交を言い渡す作戦だ。

しかし、電話でしか話したことがないにも関わらず、チャヤを純粋に愛しているラブリーに心を打たれるディブヤ。

電話では何度も話したが、面と向かって話す自信がないと言い出すラブリー。まあ、多少の不自然さはあるが、それも有りだろう。

「私をチャヤだと思って、言ってみて」と、気持ちを打ち明けるように勧めるディブヤ。
「さあ、私の手を握って、私の目を見て言ってみて」
「私には無理です」
「愛に無理なことなど何もないわ」

そして、ディブヤに向かって、チャヤへの愛を告白するラブリー。
それを受けるディブヤの複雑な心境がよく表現されている。カリーナーの名演技だ。

「チャヤにも、同じように言うのよ」。そう言って、物陰に隠れるディブヤ。
そして、今度はチャヤとしてラブリーに電話をかける。
「なぜディブヤを連れてきたの? 私の信頼を裏切ったのね。
もう 2 度と電話はしない。私のことは忘れて」

別れの電話を受けて戻ってきたラブリーに、涙を拭いて何事もなかったかのように装うディブヤ。
「どうしたの? 彼女、遅れるの?」
「昨日、一晩中電話で話していたので、彼女は疲れたようです」
「彼女、私がいることに気が付いたんじゃない?」
「いえ、明日、きっと電話がかかってきます。
100% かかってきます。
彼女も私を愛していますから」と、ラブリーの泣かせる台詞。


この直後に流れる曲が、この映画のテーマ曲である「Teri Meri」だ。
一気に盛り上がるが、この映画で盛り上がるのは、この部分だけ。
これほど素晴らしいシーンと、これほど素晴らしい音楽があるのに、全体としては限りなく C に近い B 級映画という印象しか残らないのは、実にもったいない。

ただし、カリーナー・カプールの映画はもう少し見てみたいなと思わせるには十分な映画だった。
それにしてもサルマン・カーン、もう少し演技の幅を広げろよ!

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