字幕はセリフの 1 つ 1 つに対応しているわけではなく、肝心の部分が抜けてしまっているなど、かなり粗い。正式な英語字幕付きの DVD が手に入ったら、再翻訳することになりそうだ。
今回倉庫に入れた字幕は、TouTube のこの動画にタイミングが合っている。
次のようにすると、日本語字幕付きで見ることができる。
- Craving Explorer などのダウンロード ソフトを使用して、YouTube の動画を AVI 形式で落とす。
- 字幕倉庫の字幕を「メモ帳」などのテキストエディタにコピペして、動画と同じファイル名(拡張子は .srt)で動画と同じフォルダに保存する。
- VLC media player などで再生する。
字幕がうまく表示されないときは、このあたりの情報を参考に。
どうしてもダメなら、字幕編集ソフト Aegisub を使えば絶対確実。
ただし、ヒンディー語が分かる人にとっては、大笑いの誤訳が含まれているかもしれない。
そこはご愛嬌ということで、ご勘弁を。
この映画、登場人物がいずれも極めて個性的。
まずは、ストリート チルドレン 5 人組。
ムンシパルティー、12 歳。この映画の主人公。 生まれたばかりのときに病院に置き去りにされ、両親の顔を 知らない。 毎週、置き去りにされた病院を訪れては、母親が捜しに来て くれるのを待っている。 財布を盗んだことから少年院に入れられるが、夜中に脱走する。 そのとき、少年院にタクシーが到着し、すぐに出て行くのを見る。 タクシーが去った後、犬が何かに近寄っていく。 何と、生まれたての赤ん坊が置き去りにされている。 |
ムンシパルティーは、赤ん坊を連れていくことに。
拾った赤ん坊に、自分を重ね合わせているのかもしれない。
この子を、母親の元に届けよう。そう決意したムンシパルティーは、母親を必死に探し始める。
ソラ、15 歳。5 人組みのリーダー。 家出をしてストリート チルドレンになった。 靴磨き、万引き、スリ、たかり、ダフ屋、ギャンブルなど、 できる事は何でもやって、必死に生きている。 年下の 4 人に慕われている頼りになる兄貴だ。 今の日本人に、これだけのたくましい人間はいるだろうか。 日本では、大人も、子供も、恵まれすぎているのかもしれない。 |
スースリ、10 歳。 この映画によると、インドでは女の子を売春組織に売り飛ばす なんてこともあるようだ。子供たちが売春街に来ると、ポンビキ みたいな男に早速目をつけられたりして、危なっかしいこと このうえない。 |
| カティン、8 歳。 厳しい社会、これくらい元気でないと生きていけない。 |
| デシャーナ、6 歳。 向こう意気が強く、よくしゃべる。 口から先に生まれたような子供。 |
| クリシュ。生後 2 日? 子供たちは、この子の世話をしながら、母親を探すことに。 |
おかま売春グループのボス。 まあ、こういう人もいるかもね。 苦労しているだけに、こういう人の言葉は重い。 そうは思うが、肝心の部分の字幕が表示されない。 |
| タクシーの運転手。 薬物中毒。アヘンみないなのを吸ってる。 頭がパーになるぞ! |
| 娼婦を家に呼んだ男。 家庭を持っているくせに、妻の留守中に娼婦を家に呼ぶとは。 |
| ラクシュミ。娼婦。 屋外で愛し合っている場面が登場するが、インドでは屋外も ありなのだろうか? ホテル代がいらないから、安上がりだろうけど。 |
| 患者の物を盗んで病院を首になった男。 |
| ムンシパルティーが、母親が迎えに来てくれることを期待して 毎週訪れている病院の警備員。 ムンシパルティーは情報料として、欠かさず酒を差し入れる。 映画の最後で何か言ってるけど、字幕が出ないので 何を言ってるのか分からない。 大事なセリフのように思うが、、、 |
| 教会の牧師。 親身になってムンシパルティーに手を差し伸ばす。 善の代表は、やはりキリスト教ということか。 ヒンズーやイスラムの坊さんは助けてくれないのだろうか。 日本の寺の坊主はどうだろう。 |
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大人も子供も、「テ~レ~ ナ~ム」と、2003 年に公開された「Tere Naam」の主題歌を口ずさんでいる。街には、そこかしこに映画のポスターが貼られている。インド人にとって、映画は完全に生活の一部だ。
この映画の最後に、いくつもの新聞記事が登場する。
インドでは、深刻な社会問題となっているようだ。
そして、この映画は前回にも紹介した次のメッセージで終わる。
While you were watching this film more than 11 unfortunate kids have been left abandoned somewhere in India.
あなたが、この映画を見ている間にも、インドでは 11 人以上の子供が捨てられています。
According to an unofficial estimate 270 kids are left abandaned everyday in just various hospitals of India.
公式の調査ではありませんが、インドでは毎日 270 人の子供が病院に置き去りにされます。
Let us give every kids a legitimate chance to say Thanks Maa.
すべての子供が、「お母さん、ありがとう」と言える社会を作りましょう。
当初は S 評価だったが、残念ながらそこまでは届かず。
日本語字幕で見直した結果、評価は、ど真ん中の A。
重いテーマの映画だが、明るくコミカルに表現されていて、素晴らしいできばえだ。
歌もダンスもなく、日本人好みの映画に仕上がっている。
絶対に面白いので、みんな見るべし。
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