2015年3月26日木曜日

Mersalaayitten

気になるミュージック動画。
たぶん、タミル語。


日本では、踊るマハラジャ以来、南インド映画がメジャーなのかもしれない。
このミュージック動画、タミル語だと思うが、最近の大のお気に入り。
インド映画の世界は広い、ボリウッドだけがインド映画じゃない。

南インド映画といえば、CG を駆使した「ロボット」(Enthiran)が最近の大ヒット。
この動画の CG も、なかなかのものだ。

2015年3月23日月曜日

PK -- 自転車の面白 2 人乗り

ベルギーのブルージュで、自転車に乗るジャグーとサルファラーズ。


この二人乗りは、映画の中で抜群の効果を上げている。
こんな二人乗りは、やったことがないが、難しいのだろうか、簡単なのだろうか?

わずか数秒のシーンだが、その数秒で観客を引きつけてしまう。
ラージクマール・ヒラニ監督、ただ者ではない。うまい!!

2015年3月20日金曜日

PK -- ピーケー へキャ?

映画『PK』には、「ピーケー ヘキャ?」という台詞が多く出てくる。
その意味は、ここ に詳しく(英語で)説明されている。以下は、自分なりの日本語訳。

ちょっとした問題: ピーケー へキャ?


ピーナは、ヒンディー語およびウルドゥー語では「飲酒」を表す。このため、ピーケーは「酒飲み」の意味になる。

しかし、「お前、飲んでるのか?」の完全な文は、この映画の意図に従えば、「ピーケー アーヤヘキャ?」(飲んできたのか?)、あるいは「ピーエ フーヘキャ?」(何を飲んだ?)とか「ピーエ ヘキャ?」(何飲んだ?)となっても良いはずだ。しかし、少なくとも普通のインド・アーリア語を話す地域では、「ピーケー ヘキャ?」とは言わない。

そのため、プロモーションビデオ「PK hai kya?」で皆が言っている「ピーケー ヘキャ?」は、「ピーケー アーヤヘキャ?」や「ピーケー アーヤキャ?」、「ピーエ ヘキャ?」のように、意味が通るわけではない。

確かに、ラージクマール・ヒラニ監督は作品の中で完璧を追求しているが、この台詞の文は、どう考えても不自然で、特に映画のタイトルとからめて効果を狙って創作した言葉なのだろうが、その効果が十分に発揮されているとはいい難い。しかし、人気が出れば、この文は独自の標準となって、言葉として定着するかもしれない。

下は、その台詞のプロモーション ビデオである。



言葉というのは難しい。それを日本語に訳すのは、さらに難しい。
「ピーケー ヘキャ?」、結局のところ「飲んでるのか、バカが!」というような意味か。

この映画を見てインド人が面白いと感じる部分と、英語字幕を見て欧米人が面白いと感じる部分と、日本語字幕を見てヒンディー語も英語もわからない日本人が面白いと感じる部分、、、それぞれ違うんだろうなと思う。それも、また、面白い。

2015年3月18日水曜日

PK -- その 5

今回は、PK の登場人物を登場順に紹介する。

まずは、宇宙船に乗って地球にやってきた宇宙人(アーミル・カーン)。後に PK と呼ばれることになる。


衝撃の全裸シーン。
人間がこの世界に裸で生まれてくるように、彼も裸でこの世界にやってきたのだ。
PK が降り立ったのは、インドのラジャスタン。

首から下げているのは、宇宙船を呼び戻すためのリモコン装置。
その大切なリモコンをひったくられてしまう。
リモコンがなければ、自分の星に帰れない。

地球に取り残された宇宙人。
言葉もわからないし、ただ一人の友達もいない。
どうやって家に帰ろう、、、、

《同じ日 5000 km 彼方、ベルギーのブルージュ》

軽やかに自転車に乗る女性。この映画のヒロイン、ジャグー(アヌーシュカ・シャルマ)だ。


この曲「Nanga Punga Dost」、CD と映画で歌詞が違う!
映画の英語字幕より、ネットでl公開されている CD の歌詞の英語訳の方が正確なのだが、今回は CD の歌詞の英語訳が使えない。

CD の歌詞は、ジャグーが PK のことを「裸の赤ん坊のような友達」(ナンガ プンガ = 裸の赤ん坊、ドースト = 友達)と歌うのだが、冒頭のシーンは、まだ PK に会う前。さすがに、CD の歌詞じゃまずいわな。

とにかく、映画の中の歌詞を訳さなくては。
ということで、登場人物の紹介は中断。

2015年3月16日月曜日

PK -- インドで大ヒット

インド人のカレー屋の親父に言わせると
「PK という映画、インドで大ヒットだ。
よくぞ、宗教大国のインドでこんな映画を作ったものだ。
怪しげな宗教に騙されないようにと訴えている。
何かを買えば病気が治るとか、寄付をすれば願いが叶うとか、
そんなものは本当の宗教ではないだろう、、、と誰もが思っている。
だからインドで大ヒット。
素晴らしい映画だ!!」、、、と相当感激している様子。

この映画、ヒンディー語がわからないと、微細な部分が理解できないらしい。
まず、ヒンディー語で「ピーケー」は「バカ」とか「阿呆」という意味なんだそうで、
英語字幕には「Are you Peekay(PK AS IN DRUNK)?」と表示されるので、
「酔っ払い」かと思っていた。← 正しいみたいだぞ!!

親父が言うには、「英語字幕は正確じゃない。
意味が少し変わり、それを日本語に訳すとまた意味が変わる。
インド映画を訳すなら、日本に住んでいるインド人か、
インドに住んでる日本人でなければダメ」とのこと。

そんなこと言われても、タダでそんな人の手を借りられないじゃない。
意味が変わろうが何だろうが、自力でやるしかないじゃん。

日本での公開がますます楽しみになってきた。
プロの翻訳家はどんな日本語字幕を付けるのだろう。

2015年3月7日土曜日

PK -- その 4

誘惑に負けてしまった。
字幕を訳しながら、ゆっくり見ていこうと思っていながら、
あまりの面白さに、先はどうなるんだろうという思いがどんどん強くなって
英語字幕で見てしまった。最後まで。

宗教をテーマにして、どう落ちを付ける気なんだ、、、
それが気になって、気になって。

しかし、英語字幕だと半分も理解できない。
この映画、言葉が非常に重要。
PK が何を言っているのか、怪しげな宗教家が何を言っているのか、
細かいところはわからなかったが、
それでも、この映画の面白さは十分に感じることができた。

そうか、この映画の最初の部分、ベルギー・ブルージュでのジャグーの失恋シーンは、ものすごく重要だったんだ。
まあ、それは良いとして、盗まれたリモコンを取り戻すために、必死で神様を探す PK。
そして、ついに神様を発見!


むむ、、、


神様だ。ついに見つけたぞ。絶対に逃がすものか。
追いかける PK。気味悪がって逃げる神様。

神様を追いかけて辿り着いたところが、怪しげな宗教家・タパスウィーの信者の集会。
そこで、PK は自分のリモコンを見つけるが、
警備員に連れ出され、雨の路上に放り出されてしまう。

ここまでが、留置所で PK がジャグーに語って聞かせた話し。
それを聞いて、ジャグーは PK に精神科の医者に診てもらうことを勧める。
「あなた、いつから自分が宇宙人だと思うようになったの?」

しかし、ある出来事で、ジャグーは PK の話しが真実であることを知り、、、


以上で前編終了。

(後編に続く)

2015年3月6日金曜日

PK -- その 3

別の惑星から来た(アーミル・カーン)、PK と呼ばれている。
「酔っ払い」「バカ」とか「阿呆」という意味があるらしい。
あちこちで、あまりにも変なことを言うものだから「お前は、ピーケーか」。

意味がわからないので、「Yes」と言ってしまう。
よって、彼の名は PK。

久々の S 級映画かもしれない。

自分が乗ってきた宇宙船を呼び戻すために必要なリモコンを盗まれてしまった PK。
リモコンを取り戻さない限り、故郷の星に帰れない。

「神様は、どんな願いも叶えて下さいます」

地球のことは何もわからない PK。
しかし、神様なら、大切なリモコンを取り返してくれる。

神様って何だ? 神様はどこにいる?
ヒンズー寺院や、キリスト教の教会、イスラム教のモスクなど、PK の神様探し。

そもそも、宗教とは何か、、、
そんな重いテーマを軽妙に、コミカルに描いている。すごい!!

भगवान(バグワン = 神様)、これがこの映画のテーマのようだ。
「バグワン、あなたはどこにいるのですか」

この曲(Bhagwan Hai Kahan Re Tu: 神様 どこにいるのですか)の歌詞の最後の方の 2 行の訳が難しい。英訳サイトでも、神探しに疲れたとか、いやそうじゃないとか、色々説があるようで、自分などには到底うまく訳せない。

Soche Bin Samjhe Jatan Karta Hi Jaata Hoon
Teri Zid Sar Aankhon Par Rakh Ke Nibhata Hoon

どう訳せばいいか、、、どなたか、教えてください。
自分なりの訳は、、、


Hai Suna Ye Poori Dharti, Tu Chalaata Hai
あなたが この世界を司っていると聞きました
Meri Bhi Sun Le Araj, Mujhe Ghar Bulaata Hai
私の願いを聞いて下さい 私の家では私の帰りを待っています
Bhagwan Hai Kahaan Re Tu…
神よ あなたはどこにいるのですか
Aye Khuda Hai Kahaan Re Tu…
主よ あなたはどこにいるのですか

Main Pooja Karun Ya Namaazein Padhun
祈りを捧げるべきですか 礼拝をすべきですか
(Pooja = ヒンズーの祈り、Namaazein = ムスリムの礼拝)
Ardaasein Karun Din Rain
昼も夜も祈るべきですか
(Ardaasein = シーク教徒の祈り)

Na Tu Mandir Mile, Na Tu Girje Mile
あなたは寺院にもいない 教会にもいない
Tujhe Dhoondein Thake Mere Nain… (x3)
私はあなたを探し疲れました
Jo Bhi Rasmein Hain Wo Saari Main Nibhata Hoon
どのような教義にも 従います
In Karodon Ki Tarah Main Sar Jhukata Hoon
何万回でも頭を下げます
Bhagwan Hai Kahaan Re Tu…
神よ あなたはどこにいるのですか
Aye Khuda Hai Kahaan Re Tu…
主よ あなたはどこにいるのですか

Tere Naam Kayi, Tere Chehre Kayi
あなたには いくつもの名前がある いくつもの顔がある
Tujhe Paane Ki Raahein Kayi…
あなたに近付くには いくつもの道がある
Har Raah Chala, Par Tu Na Mila
あらゆる道を歩いた でも あなたは見つからない
Tu Kya Chaahe Main Samjha Nahin… (x3)
私は 何をすればよいのですか

Soche Bin Samjhe Jatan Karta Hi Jaata Hoon
私は何も知らずに やろうとしていました
Teri Zid Sar Aankhon Par Rakh Ke Nibhata Hoon
私のすべてを捧げ あなたの意思に従います
Bhagwan Hai Kahaan Re Tu
神よ あなたはどこにいるのですか
Aye Khuda Hai Kahaan Re Tu
主よ あなたはどこにいるのですか

Hai Suna Ye Poori Dharti, Tu Chalaata Hai
あなたが この世界を司っていると聞きました
Meri Bhi Sun Le Araj, Mujhe Ghar Bulaata Hai
私の願いを聞いて下さい 私の家では私の帰りを待っています
Bhagwan Hai Kahaan Re Tu
神よ あなたはどこにいるのですか
Aye Khuda Hai Kahaan Re Tu
主よ あなたはどこにいるのですか
Bhagwan Hai Kahaan Re Tu
神よ あなたはどこにいるのですか
Aye Khuda Hai Kahaan Re Tu…
主よ あなたはどこにいるのですか


翻訳というのは難しいもので、日本語の「神様」と英語の「God」が同一かと問われると、到底、同一とは思えないわけで、「Bhagwan」を「神」と訳し、「Khuda」を「主」と訳してみたものの、しっくり来ない。違うんだよな、絶対に。でも、どう訳せばいいのかわからない。

この映画が公開されたら、プロの翻訳を見に行こう!!

(続く)

2015年3月5日木曜日

PK -- その 2

面白い映画というのは、最初から面白い。
PK もそう。

昨日から字幕の翻訳を始めて、2 日で約 30 %。
次はどうなるんだろう、次はどうなるんだろうとワクワクしながら訳していると、時間のたつのも忘れてしまう。

さて、ベルギーのブルージュからデリーに帰ってきたジャグーは、奇妙な格好をしてチラシを配っているアーミル・カーンを見つけて興味を持つ。


ヒンディー語の勉強は、すっかり挫折してしまって、今もまったく読めない。
しかし、調べてみると、、、

लापता(ラーパタ)= MISSING = 行方不明

神様の絵が描かれていて、「見つけた方は PK までご連絡下さい」と書いてある。
どうやら、PK は神様を探しているようだ。

ジャグーの仕事は、テレビのレポーター。
これはニュースになると、PK に近付く。

「なぜ、そんなヘルメットをかぶっているの?」とジャグー。


PK が何と答えるかは、映画を見てのお楽しみ。
この映画も、シナリオの勝利だ。そう来るか、、、という会話が随所に。

その後、色々あって、警察の留置所の中で、PK は自分のことを話し始める。
しかし、宇宙から来たなど、到底信じがたい話しだった。

場面は、PK が地球に取り残された直後に変わる。
地球の人々の習慣も、言葉も、何 1 つわからない PK。
皆が当たり前と思っていることを 1 つ 1 つ学んでいく。

たとえば、服。
PK には、男の服と、女の服が分からない。

たとえば、お金。
なぜ、この老人の写真を渡すと、食べ物をくれるのか?


やがて PK は、地球では言葉が非常に重要だと気が付く。
PK は、言葉を覚えようとする。
問題は、その方法。

PK は、ひょんなことから、村人の客人として迎えられる。
PK は、誰かれかまわずに、女性の手を握ろうとする。


Aayo Re Aayo Re Bhaaya Rangeelo Mehmaan
あよ れ あよ れ ば~や らんぎ~ろ めへま~ん
派手な服を着た客がやってきた
Chora Chori Fark Na Samjhe
ちょら ちょり ふぁるく な さむじぇ 
そいつは男と女の区別もつかない
Maare Sab Pe Chalaang
ま~れ さぶ ぺ しゃら~んぐ
そいつは誰彼なしに飛びかかる
Marwayega Tu, Tharki
まるわえが と たるき~
俺たちを困らせる 恥知らず
Pitwayega Tu, Tharki
ぴとわえが と たるき~
俺たちを殺す気か 恥知らず
Mat Kar, Mat Kar, Mat Kar, Mat Kar
まと かる まと かる まと かる まと かる
やめろ やめろ やめろ
Ara Ra Ra Ra Ra...
あら ら ら ら ら...
Tharki Chokro Aayo Re Banke Mhaaro Mehmaan
たるき ちょ~くろ~ あよ れ~ ばるけ~ めは~ろ めへま~ん  
恥知らずな男が 客としてやってきた
Arre Tharki Chokro Aayo Re Banke Mhaaro Mehmaan
あれ たるき ちょ~くろ~ あよ れ~ ばるけ~ めは~ろ めへま~ん
恥知らずな男が 客としてやってきた


インドの田舎の雰囲気プンプン。やっぱり、インド映画はいい!
インド映画は、こうでなければ!!

(続く)

2015年3月4日水曜日

PK -- その 1

アーミル・カーンの PK、面白そうな映画。
宇宙船に乗って地球(インドのラジャスタン)にやってきたアーミル・カーンが、宇宙船を操縦するためのリモコンを盗まれてしまって、故郷の星に帰れなくなってしまうところから映画が始まる。

場面変わって、ベルギーのブルージュ。
この物語のヒロイン、ジャグー(アヌーシュカ・シャルマ)。
アミタブ・バッチャンの詩の朗読公演に来たけれど、チケットは売り切れ。
そこで出会ったのがパキスタン人の青年、サルフラーズ(スシャント・シン・ラージプート)。

う~む、映画のツボを心得ている。
映画の素晴らしいところは、行ったこともない街の景色が見られること。
ブルージュのいかにもヨーロッパ的な建物を背景に、若い 2 人が恋に落ちる過程がうまく表現されている。2 人の雰囲気が、ブルージュの町並みにとても似合っている。

どこかで聞いたシャンソンのフレーズ。
古典的なカメラワーク。
素晴らしい!!


アヌーシュカ・シャルマという女優さん、初めて見る。
めちゃくちゃ美人だけれども、どこか愛嬌のある個性的な顔立ち。
一目で好きになってしまった。

サルフラーズ役のスシャント・シン・ラージプートも、いい雰囲気だ。
青春だなぁ。

しかし、ヒンズー教徒のインド人とイスラム教徒のパキスタン人が結ばれるはずもなく、ジャグーは失恋。故郷のニューデリーに帰ることに。

この映画、見る価値あり。
お勧め!

(続く)