2012年7月3日火曜日

インド映画『BLACK』(ブラック) -- 予告

目も見えない、耳も聞こえない、その彼女の世界が「BLACK」。

彼女は言う。
「あなたは、この世界にどれだけ耐えられる?
1 分、1 時間、1 日?
私は、この世界で 40 年生きてきた」

「暗闇」と訳したのでは生ぬるい。
「暗黒」ではどうだろうか?  それとも「漆黒」?
まだ足りない気がするが、他に思いつかない。
とりあえずは、「漆黒」としておこう。
(注: 翻訳終了後 、日本語タイトルは諦めた、2012/7/7)
(注: 「ブラック」に決めた、2012/7/13)

かつて、インド映画に、これほど残酷で過酷な運命を描いた映画があっただろうか。
世界中を探しても、多くはないだろう。


  • 公開: 2005年2月
  • 監督: サンジャイ・リーラ・バンサーリ
  • 主演: ラニー・ムカルジー、アミタブ・バッチャン
監督のサンジャイ・リーラ・バンサーリは、私が初めて字幕を訳した「Devdas」(デーブ ダース)の監督でもある。映像美が素晴らしい。

ラニー ムカルジーとアミタブ バッチャンは、前回訳した「Bunty Aur Babli」(バンティとバブリ)のバブリ役と、刑事のダシュラート シン役の 2 人。前回の「Bunty Aur Babli」と、今回の「BLACK」を見比べると、同じ人間が演じているとは思えないほどの変わりようだ。どちらも、うまい! インド映画など、吉本新喜劇や松竹新喜劇の延長だと思っていたら大間違いだ。

ラニー ムカルジーは、この映画で新境地を開いた。

残念ながら、日本ではまったく知られていないこの映画、お隣の韓国では静かなブームになったそうで、羨ましい限りだ。

これほどシリアスな映画の字幕をうまく訳せるかどうか。
頑張ってみたい。

1 件のコメント:

  1. よもやS・レイ知らないわけないよな・・・
    にしては安易な書き方のような気も・・・

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