映画の台詞などは、似たような文章がほとんど出てこないので、翻訳メモリを使う価値はあまりないが、それでも、この単語、何と訳したかな、、、といった場合に役に立つ。
たとえば、地名や人名。
あれ、「ビンミ」だったかな、「ビンミー」だったかな?
自分でもどう訳したか忘れてしまうことがある。こういうとき、翻訳メモリを検索すれば、以前の訳が一覧表示されるので、便利この上ない。
そうそう、この前に訳した「Jodhaa Akbar」(ジョーダ アクバル)で指摘された。
最初は「ムガール」と訳されていたのに、いつのまにか「ムガル」に変わっていると。
見直したら、確かにそうだった。慌てて修正した。
使い始める前に設定を
私は、マニュアルも読まず、初期設定もせずに、新しいソフトをいきなり使い始めるクセがある。新しいものは、一刻も早く使ってみたいのだ。多くの場合、それで失敗する。
まずは、基本設定が必要だ。画面の一番上、黒い帯の右端に歯車マークが表示されている。マークの上にカーソルを持っていくと、「オプション」と表示される。
このマークをクリックし、表示されたメニューから「設定」を選択すると、2 つのタブ(「一般」と「編集」)がある設定画面が表示されるので、適当に設定する。
次に、翻訳を開始する前に、翻訳メモリを作る。
これをしないと、翻訳内容がグローバル共有 TM に格納されてしまう。つまり、自分の翻訳内容が世間のさらし者になるのだ。翻訳内容を自分だけの翻訳メモリ(TM)に登録するには、独自の翻訳メモリを作成する必要がある。
独自の翻訳メモリを作成するには
- Translator Toolkit のメイン画面の左サイドの「翻訳メモリ」をクリックする。
クリックすると赤色に変わる。 - 上の「アップロード」をクリック。
「翻訳メモリを追加」ページが表示される。 - 「翻訳メモリ名」ボックスに、翻訳メモリの名前を入力する。自分で覚えやすい名前を適当に入力。
- 「共有」領域で、「すべてのユーザーと共有する」か「すべてのユーザーとは共有しない」のどちらかを選択する。
他のユーザに見られたくないときは、「すべてのユーザーとは共有しない」と選択すればよい。 - 「TM を追加」ボタンをクリック。
ドキュメントに翻訳メモリを関連付けるには
- 翻訳エディタで、「編集」 ⇒ 「プロパティ」を選択する。
- 「翻訳メモリの使用」リストから、適切な翻訳メモリを選択し、「OK」をクリックする。
後は、根性でバンバン翻訳していけばよい。頑張れ!
ヘルプで勉強?
Translator Toolkit のヘルプは、すごぶる品質が悪い。
機械翻訳に、最低限手を加えただけ。手を加えた人の日本語力も疑われる。
読む気になれない。
マニュアルなど、読まなくても何とかなるだろう、、、、なんちゃって。
似たような翻訳ツール
「Bunty Aur Bubli」(バンティとバブリ)の翻訳、上映時間約 30 分のところまで進行。
Translator Toolkit は、これまで使った翻訳ツールに比べても悪くはない。
私が使ったことのある同等の翻訳ツールは以下のとおりだ。
- SDL Trados Translators Workbench -- 定番中の定番。だたし、値段がお高い。昔は買えたが、今は無理。できれば、使いたくない。
- Idiom WorldServer Desktop Workbench -- 発注元が Idiom WorldServer を使っていれば、これが使える。個々の翻訳者は無料で使用できる。現在、世界の大手ソフトウェア メーカーの標準的な翻訳ツールとなっている。
- SDL Passolo -- ソフトウェアに含まれているテキスト(メニューやダイアログ ボックス、エラー メッセージなど)を翻訳するための専用ソフト。
- OmegaT -- オープン ソース ソフト。誰もが無料で使用できる。Windows だけでなく、Mac OS や Linux でも使える。翻訳メモリは、Google Translator Toolkit と同じ TMX 形式の翻訳メモリを使用する。ブラウザで Google Translator Toolkit が使用できる環境だと、これは必要ないかも。
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